Valentine Gift |
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2月14日 凄い青空と鳥も鳴いている。。。 空気そのものは愛に溢れてる!今日はバレンタインズ デイ!日本では 女子が男子に チョコをあげる日。チョコはもちろん 家族や仕事仲間にあげる義理チョコと 本当に好きな人にあげる本命チョコに分けてる。そして、谷山麻衣は例外でもない。今年のバレンタインは平日だから チョコを交代するのは土曜日にやると彼女とイレギュラーズが決めた。だから、今日チョコをあげる人たちは いつもオフィスにいる人たちだけ。彼女は思うが、リンと安原はちゃんとチョコを受け取ってくれる。そして、彼女のボスもそのチョコを受け取るにも何の問題。。。多分何の問題。。。ちょっと不安が。。。絶対受け取ってくれないでしょう。 麻衣は少し顔を顰めて曇った空を見上げる。今、渋谷駅から出たので事務所に歩くところだった。麻衣はちょっと頭を振る。ナルにチョコをあげるのが簡単なことだったらいいが そう簡単にいかない。そして、今年は三回目な挑戦になる。麻衣は事務所に歩き出すと前回のことを思い出す。最初はそんなに考えなかったので小さな箱に入ってるダークチョコを渡そうとした。。。 「ナル。これ、あげる!」麻衣は小さな箱をナルに押し付ける。顔は少し赤らめてること、彼女は分かってたがナルがそれを気付かないと祈った。 しかし、ナルはちょっと頭を傾げる。 「いらない。」 彼は即座に答えると麻衣はちょっとポカンな顔をした。 「あ、えーと、す、す、す、好きとか。。。そう い、言う い、意味じゃない」 麻衣は混乱しながら答えようとした。しかし、ナルは彼女が言ってることの意味がよく分からないような表情をしながら彼女を見る。 「何のこと?」 そして、ナルはあの朝ちょっと変なことを思い出す。その朝、ドルフィンに働いてるお姉さんたちも彼にチョコを渡そうとした。しかし、ナルはそんなに彼女と親しくない上 なぜ彼女たちがチョコを渡そうとしてることすら分からなかった。だから、もちろん彼がそのチョコを断った。 「そう言えば、今朝下のドルフィンの女たちもチョコを渡そうとしたな。」 麻衣は顔を背けて窓の外に視線を投げる。 「だった。。。今日バレンタインだもん。女が男にチョコをあげる日。」 麻衣の呟きを聞いたナルはちょっと困惑な表情が顔に浮かんだがそれは直ぐ消えた。外を見ていた麻衣はその表情を全然気付かなかった。 ナルは小さな溜息をつくと その箱を麻衣の手から取り 彼女の頭に載せる。 麻衣はチョコの箱が落ちないように押さえてナルを見るが、彼が何を考えているか全然読み取れない。 「僕、甘いものが苦手。だから、麻衣がこれを食べて。」 去年、麻衣はちょっと違うものを試した。普通チョコをあげるのではなく ナルを騙しバレンタインチョコを受け取るように チョコレート紅茶を淹れた。その時、麻衣はまだファイルの整理が残っていたので自分にダージリンを淹れた。ダージリン特有な渋さを頼り休憩後の仕事を罵倒するためちょうどいいと思った。しかし、ナルにはチョコレートテイ。彼がそれは何かを気付く前に一口を飲んでくることを麻衣が望んでいた。 しかし、運か神が彼女の見方ではなかった。ナルにお茶を渡して自分の席に着く。ナルは紅茶を飲もうとした時、突然僅かな混乱と驚き そしてその紅茶特有な香りに気付いた表情が過ぎると 彼の動きがフリーズした。そしてナルは目を少し細めるとすべての感情が顔から消えた。 麻衣が何かを言える前に ナルの手が彼女に伸びて 彼女が只今とった自分用紅茶コップを奪い取る。そして、彼女の手に彼女が渡したチョコレートテイのコップを握らせて、再び先読んでいた本に視線を戻す。まるで、何もなかったように。 そして、今年。。。甘さを抑えたチョコレートムース入りチョコレートレイアーケーキを作ることにした。ケーキはフラワーレスなもの。事務所に着いたらケーキにちょっとパウダーシュガーとココアをかければ完成する。普段こんなものを作らないが、今年 手作りチョコにした。そして、前例からすると多分ナルはこんなに甘いチョコを絶対受け取ってくれない。だったら自分が食べなければならないものを作るべしと麻衣が思った。そして、練習のため作ったものを食べた麻衣はこのケーキを結構気に入ったから ま、受け取ってくれないのは悲しいが、この二年に続いて自分が食べなければならないことはすこーしだけ構わない気もした。 オフィスに着いた麻衣は直ぐ安原とリンにチョコを渡した。そして、彼女は給湯室に入ってナル(?自分?)のケーキの準備を始めた。それと彼の紅茶を淹れたらナルにあげられる。。。 「わっぷ!」 給湯室から麻衣の声が突然聞こえた安原は顔を上げる。数分前彼女がそこに入ったことを見たので、彼女は多分所長に紅茶を淹れていると思ったが 給湯室のドアーを開けた彼が見た惨状は凄かった。給湯室の真ん中に手を振らないように努力して咳き込んでるココアを被さってしまった谷山麻衣が突っ立てた。 「あはははは!」安原は絶えず笑い出す。 「笑い事じゃない!」麻衣は安原を睨む。 安原はそれを全然気にせずただ笑った。 「あ、谷山さん僕が此処を片付けますから谷山さんは自分についてるココアを払い落としてください。」 多分彼女はココアの箱を開こうとしたが リッドが突然抜いたので 中身の半分を自分と床に散らしてしまったのでしょう。 麻衣はココアの箱をカウンターに置くと給湯室を出た。漸く麻衣が戻ったとき、安原はすでに給湯室を片付け新たな湯を沸かして コップを取ってるところだった。 湯が沸かしたら麻衣は紅茶を淹れ始める。そして、紅茶を待ってる間にパウダーシュガーとココアをケーキに降った。 「それ、所長にですか、谷山さん?」 安原はニコニコっと笑う。 麻衣の頬は少し赤く染めると彼女は頷いた。 「二回もあたしが食べなくちゃならなかったから 今年自分が食べてもそんなに気にしないものにしたの。」 「へ〜。ちなみに去年何にしたんですか?」 麻衣はちょっと恥ずかしそうに笑って答える。 「チョコレートテイ。でも、ナルは直ぐそれに気付いたので一口も飲まなかった。その上あの時あたしの紅茶を盗んだの。」 「所長が谷山さんの紅茶を取ったんですか?」 安原は少し驚いた顔をした。麻衣は頷いた。 「あたし、まだ全然飲んでなかったのでそれを取って、チョコレートテイをあたしに渡したの。」 「。。。新しい紅茶を淹れてもらわなかったのがちょっと意外ですね。」 麻衣少し肩をすくめた。あの時、ナルは何も言わなかったので彼女も新しい紅茶を淹れることなど考えてなかった。ナルがチョコレートテイを飲んでくれなかったことにちょっと落ち込んだけど その紅茶は本当に美味しかった。 麻衣は丁寧にナルの紅茶をコップに注ぐと紅茶とケーキをトレーに載せてナルのオフィスに向かう。 麻衣はドアーに3回ノックするとドアーを開けて中に入る。 「ナル、お茶持ってきたよ。」彼女はそう言いながらデスクに近づいた。そして、予想外ナルは仕事から顔を上げた。彼女がケーキをデスクに置くとちょっと顔を顰めると彼女を見る。 「あ、心配しないでちゃんとアッサムを持ってきたからね。」麻衣はナルの視線の意味を故意的に誤解した。 彼女が紅茶のコップをデスクに置くと髪の一房が落ちて顔を隠す。そして、髪から香って来る匂いに気付いてナルの眉間の皺が深くなる。麻衣をただ見てる彼の目にほんの僅かな笑みが浮かんだ。 「えーと、これナルにっと作ったん。。。だけど。。。」麻衣はおずおずそう言ったが言葉が途絶えた。 ナルは突然手を伸ばして軽く彼女の髪を梳くい耳の後ろにかける。その行動に驚いた麻衣は完全に固まるが、ナルは指を見る。薄い茶色なパウダーが付いている。ナルはその指を麻衣に見せる。驚いた彼女の目が見開いた。 「あ。。。」何かを言おうとしたがナルの長細い指は口に入って舌に軽く走る。麻衣は瞬時に真っ赤になった。そして、僅かな苦いココアの味が口内に広がる。ナルはその指をゆっくりと麻衣の口から引いて下唇をなぞる。 ナルが立ち上がると彼の指は麻衣の顎の下に辿りついて彼女の顔を上向かせる。彼女の思考が完全停止になる直前に思ったのは彼の顔の近さ。瞼がゆっくり下りると一瞬の戸惑いの後ナルの柔らかい唇は彼女のと重なる。 柔らかい優しいキッスは角度を変えるともっと強引で深いものに変わる。ナルの腕は麻衣の腰を回り しっかり彼女を自分に引き寄せる。他の手は彼女の後頭部を押さえると彼女をじっくり味わう。 麻衣は もう膝が耐えないと思ったら 彼女は漸く長いキッスから開放された。 ナルは彼女の下唇を甘噛みするともう一度柔らかいキッスして漸く彼女を放す。 麻衣は数歩後退くとデスクの端を掴んで何とか立ちなおす。ナルに向かって睨もうとしたが彼は指を面白そうに見ている。彼の指には麻衣の髪から移ったココアが付いていた。麻衣は ナルが指からココアを舐め取る仕草を 見惚れて頬を赤く染める。 そして、ナルの闇色な眼は再び麻衣を見る。 漸く今年 ナルへのバレンタインプレゼントを気付いた麻衣の目は これ以上ないほど見開く。身の危険を感じ ナルが彼女の腕を掴める直前 麻衣は何とかその場から逃げ出した。 安原はナルと麻衣のキッスシーンを携帯で写真を取ったこと 二人は全然気付いていなかった。 |
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